先生方の声 教育現場での活用事例

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小森陵一先生

児童の意欲を引き出すきっかけの一つに

本校は算数の研究に取り組んでいますが,思考力の基礎として国語の力も大切だと考えています。その取り組みの一つとして,「日本語検定」の問題を活用しています。普段,何 気なく使っている日本語ですが,改めて問われると迷う事も多く,児童にはよい刺激となっています。また,自分の力を確かめ,さらに学習意欲を喚起しようと,検定への挑戦をすすめています。

21 年度から団体受検を始め,のべ23 名の児童が受検しました。結果を手渡す時,全員に受検の動機や受検後の感想を聞いています。「結果はどうであっても,この機会に自分なりに勉強ができて良かった。」とか,「このような受検の機会がこれからもあると思う。ここで経験することはいいことだと思って受けてみた。」という前向きな言葉が返ってきます。普段の教室では得られない貴重な体験ができているのだと思います。これからも児童が成長する機会の一つとして,「日本語検定」を活用していきたいと考えています。

小林 優先生

自ら取り組み,生活で実感できる日本語検定

このような声が聞こえてきました。「自分の日本語の力を知りたい。」「社会の中で一番必要なのは日本語の力だと思う。」生徒達が日本語の力の必要性を日常生活の中で感じていることがひしひしと伝わってきました。そんなとき「日本語検定」の存在を知り,生徒達に紹介しました。想像以上に多くの生徒が検定に興味を示し,挑戦したいという強い思いをもったようでした。そこで,昨年度より「日本語検定」を実施しています。検定の日まで,敬語や語彙をはじめ,質問をしにくる生徒も多く,検定は授業の中では扱いきれない「ことば」の学習を補ってくれるものであるように感じました。

本校では,検定を2 回行いましたが,1 回目に5 級,4 級を受検した生徒の多くが,2 回目には1 つ上の級や3 級に挑戦しており,合格を自信とし,自分の力を伸ばすことに一生懸命になっている姿が見られました。教わるとなると抵抗を感じることも多いことばの学習が,自分から楽しく取り組め,身についたことが生活の中で実感できることが「日本語検定」のよさであると感じています。

野坂昭雄先生

学習の成果を日本語検定で

本学の国際文化学科では,平成21年度に「日本語ゼミナール」という授業を開設しました。活字離れが叫ばれ,また携帯電話のメールが主要なコミュニケーション手段の一つになりつつある現在,卒業後に社会人となる学生たちに手紙やレポートの書き方,敬語の使い方などの基本的なマナーを教えることが主な目的です。また,あらゆる学習の基礎である日本語のセンスを磨けば,全般的な学習効果が期待できると考えました。

この授業では,成績評価のための試験2回のうち,「日本語検定」に合格した学生については1回を免除することにしました。受検するかどうかはあくまで学生の自主性に任せましたが,結果的に受講者約100名のうち半数近くが受検し,ほぼ全員が資格という,目に見える形での成果を得ることができました。22年度以降も,検定の活用方法や指導方法について,学生のニーズに合わせて工夫を続けていくつもりです。

田中末男先生

「豊かなこころは美しい言葉から」

本学が「日本語検定」を導入したきっかけは,学生の活字離れが進み,正しい日本語を書けなくなったためです。このままでは試験やレポートが満足に書けないばかりか,就職試験や面接等でも不利になります。

しかし,これはたんにスキルの向上とか試験対策のためだけではありません。いうまでもなく言葉は社会生活の基礎です。正しい日本語を身につけ,さらに美しく磨きをかけることは,感性を豊かにし,知性を高めることです。今年の正月三日の朝日新聞「天声人語」に,「昨今,言葉で感情を表せず『キレる』子が目立っている。背景には言語力の低下があるとされる」という指摘がありました。携帯電話の普及により,面と向かって言葉を交わすことが不得手になってきています。その意味で,人間教育の根本に言葉があると言えるでしょう。

土井悦代先生

日本語を知り,自らの可能性を広げる

子どもたちはテレビやパソコンなどのメディアを通して,様々な現代語に触れる機会が多くあります。しかし,そのことは「正しい日本語」の理解を妨げているのが現状です。さらに,現代社会では核家族化の進行から,家族内での「言葉」の継承が困難になっています。そのような状況だからこそ,正しい日本語を学ぶ意義を強く実感しています。

本校では,中等部から高等部まで,各学年・学力に応じた受検を行っています。受検を始めてから2 年ほどになりますが,検定に対する子どもたちの意識も,大きく変化をしました。はじめは漢字の学習などが国語の勉強だと考えていた子どもたちが,敬語や表記といった社会で必要とされる分野の重要性に気付き,そのことが国語の授業においても反映されてきています。今後も「日本語検定」を通して,生徒の理解を深めたいと考えます。

吉田和弘先生

近くて遠い日本語

日本語は近くて遠い言語なのでしょうか。オギャーと上げた産声でさえその範疇に属するのかもしれませんが,その後半世紀を経てもなお,私は日本語学修を卒業できそうにありません。ところが,そんな自分でさえ日本語力に問題のある大人が多いことを実感させられます。学生の就活の際は,履歴書やエントリーシートで自分を表現することを避けて通れず,それができないことは,採用試験で落とされるという以前に,応募を諦めることに繋がります。言葉は自分自身のためにあります。それは自分を見出し,その存在を確立するための思考の手段となりますが,思考そのものでもあります。日常の様々な経験を言葉を通して消化し蓄積することで,自分の未来への扉が開かれます。言葉はまた,自分が社会へと向かうための必需品でもあります。不確実な社会であれば尚更,巡り合えずにいた日本語を自らの生活実感として取り込み,自分の世界を広げてみてはいかがでしょうか。

早川厚一先生

「自学自習システム」で日本語検定

10 年ほど前から,共通教育の選択科目として「日本語表現」を導入した本学では,「読む・書く・話す」の3 領域にわたる授業展開の方法を模索してきました。その間,毎年担 当教員が集まって,教育方法の発表会を行い,ノウハウを蓄積してきました。受講生の評判も良く,平成15 年度からは,先ず商学部の学部共通必修科目となり,18 年度からは,全学共通必修科目となり,現在に至っています。その間,授業の標準化や目に見える効果が求められ,試行錯誤の結果,20年度の後期から「日本語検定」を導入しました。

導入した理由の第一は,本学には他大学にない,本学独自の大学ポータルサイトCCS ( キャンパスコミュニケーションシステム) があり,その中の「自学自習システム」( 携帯やPCで問題を繰り返し解いて学習するシステム) を使えば,かなり効率的に学習させることができるのではないかと思ったからです。着実に成果も出始め,さらなる展開を模索しています。

亘理千鶴子先生

「導入して良かった」

近年,子ども達の語彙力の不足が気になっていました。詩の暗誦や読みきかせなど多々工夫しながらもどこかもどかしい気持ちがありました。

「日本語検定」を導入してから二年が経ち,子ども達は敬語の使い方にも心配りをみせるようになりました。検定の受検日が近くなると,家族ぐるみで勉強している様子がうかがえます。結果が返ってきた後も,「次はいつ?」とやる気満々です。また中学生は受験を意識しながら検定に向かい,目標達成後は入試の際の自己PRに役立てています。

今後もずっとこの「日本語検定」を礎に,子ども達の「言葉の力」を伸ばしていきたいと考えています。

大平 奈美佳
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日本語検定への取り組み

広域通信制高校である本校は,北海道から沖縄まで全国に17の学習センターがあり,現在約4,300名の生徒が学んでいます。昨年度より全国的に日本語検定に取り組んでおり,来年度からは日本語検定において取得した資格を高校卒業資格に必要な単位数として認定もできるようになります。

沖縄学習センターでは,当初希望者に向けて検定試験を行っていたところ,受検者のリピート率が高く,より上級を目指して取り組みたいと意欲的に受検する生徒がでてきました。そこで,今年度は授業の一環として全学年生徒を対象に受検したところ,7割が合格し,学年末に生徒からとった授業評価では「身に付けたいこと,授業の中に取り入れてほしい内容・テーマなど」との質問に日本語検定,敬語と答える生徒が多数おりました。実践的かつ適切な表現方法,正しい語彙や敬語の使い方など多面的に言葉の力をつけることができるのが,日本語検定の魅力だと思います。検定をひとつのきっかけとして,生徒たちが正しい日本語の使い方を身につけ,社会に必要とされる人材に成長することを期待します。

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