随時更新中!レフト鈴木の日本語お笑い道場

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読者の皆様、ご無沙汰しております。レフト鈴木です。お陰様をもちまして、この「お笑い日本語道場」も連載開始から一年が経ちました。

思い返せば、「今月はどんな内容にしようかな」と、常に日本語のことを考えていた一年でした。今年もそんな「日本語漬け」の一年になればいいなあと思います!

ところで、先日道を歩いていたら、突然英語で”Excuse me.”と声をかけられたので振り向くと、外国人の方が地図を指差しながら立っていました。きっと道を聞きたがっているのだと思い、僕の知っている限りの英語と身振り手振りで何とか教えてあげようと四苦八苦しました。

すると、5分ほど僕が説明した後に、なんとその方が「あ、日本語で大丈夫ですよ」と流暢な日本語で言ったのです!

「じゃあ、最初からそう言ってくれー!この5分間どんな気持ちで僕の説明聞いてたんだよ!?」と心の中でツッコんでしまいましたが、そこはぐっとこらえて、初めからもう一度説明してあげました。もちろん全て日本語で。

そんな僕の失敗談はさておき、最近の日本では外国人観光客だけでなく、前回も述べたように外国語や「カタカナ語(日本語化した外来語)」を多く見かけるようになりました。そこで!今回も前回に引き続き、最近よく耳にする「カタカナ語」の面白い使用例を紹介していきたいと思います!

題して「今注目のカタカナ語を使ってみよう!」

「イノベーション」

〜革新、刷新〜

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博士「岡野君!ちょっと来てくれ!私はすごい発明をしてしまったようだよ!」
岡野「本当ですか!?博士!」
博士「ああ!これは21世紀最大の発明だ!」
岡野「すごいですね!で、どんな発明なんですか?」
博士「ボタンを押すだけで洗濯をしてくれる機械と、ボタンを押すだけでゴミを吸い取ってくれる機械と、ボタンを押すだけで食べ物や飲み物を温めてくれる機械じゃ!すごいじゃろ!」
岡野「いや、ただの洗濯機と掃除機と電子レンジじゃないですか!もうとっくに発明されてますよ!全然イノベーションしてないよ!」

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テレビCM等で時折耳にするこの言葉。日本では主に工業技術に限定して「技術革新」という意味で使われることが多かったようですが、最近は広く「新しい切り口」「新機軸」といった意味も含んでいるようです。

どんな分野でも、まだ誰もやっていないことをするというのは重要なことですよね。

それにしてもこの博士、生まれる時代がもっと早ければノーベル賞を受賞していたかもしれませんね。もしくは単に発明に没頭し過ぎて、頭の中で時代錯誤が起きてしまっただけかもしれませんが。

「ファクター」

〜要因、原因〜

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子供「せんせー!たいへーん!早く来てー!」
先生「どうしたの!?」
子供「ババ抜きして遊んでたら、ケンジ君が右足骨折した!」
先生「いや、なんでだよ!?ババ抜きと骨折の間にどんなファクターがあったんだ!?」

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ちなみに、良いことの原因は「プラスファクター」、反対に悪いことの原因は「マイナスファクター」といった使い方もするようです。また、一般的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、生化学の世界では「因子」という意味の用語として使われるそうです。

それにしても、いくら子供は何をしでかすか予想もつかないとはいえ、一体どんなやり方でババ抜きをしたら足を骨折できるのでしょう?木登りでもしながらババ抜きをしていて、足を踏み外したのでしょうか?

だとすると、アウトドア(屋外活動)派なのかインドア(屋内活動)派なのか、よく分からない子供達ですね。

「トピックス」

〜話題、論題〜

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部長「経営企画部のみんな、おはよう。今日の会議ではこの会社の将来にとって非常に重要なことを話し合おうと思う。みんな、心して聞いてくれ」
男A 「重要なこと?何ですか?」
部長「それは...会議の時にみんなに出す飲み物を、コーヒーにするか、紅茶にするかだ!みんな、どっちがいいと思う!?」
女 「それはもちろん紅茶でしょ。紅茶の方がおしゃれだわ」
男B 「何言ってるんだ!コーヒーに決まってるじゃないか!コーヒーの方が美味しいだろ!」
女 「はぁ!?それはあなたの好みでしょ!絶対紅茶よ!」
男B 「いいや!コーヒーだね!」
部長「まあまあ、みんな。一旦緑茶でも飲んで落ち着こう」
女 「紅茶以外は飲みません!」
男B 「僕もコーヒーでなければ嫌です!」
男A 「どっちでもいいよ!!もっと重要なトピックスないのか!?」

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英語では「topic」と書き、「topics」はその複数形です。転じて、日本のニュース番組などでは「出来事」、雑誌などでは「特集」といった意味で使われている感じがします。

また、「東証株価指数」のことも略語で「トピックス」といいますが、その場合は「TOPIX」と書きます。恐らく前者の方が目にする機会は多いのではないかと思いますが、カタカナだと全く同じ表記になるので、意味を取り違えないように注意したいですね。

それにしても、重要なトピックが飲み物のことだなんて、随分平和な会社ですね。そこは各々が好きなものを飲んで、互いの「パーソナリティ(個性)」を大事にした方が良いと思うのですが。

さて、今回も3つのカタカナ語の使用例を紹介してみました!僕達くりおねも、ネタをイノベーションし、テレビでも常にトピックスに上がるような芸人に早くなれるように頑張りたいと思います!

もしそうなったとしたら、そのプラスファクターは僕のこの「お笑い日本語道場」...ということになったらいいですね!

レフト鈴木

1987年埼玉県生まれ。千葉大学卒業。お笑いトリオ「くりおね」ツッコミ担当(ワタナベエンターテインメント所属)。フジテレビ「日本語探Qバラエティクイズ それマジ!?ニッポン」、テレビ朝日「GURIGURIくりぃむ」、チバテレビ「Girl’s Pop’n Party」「おはYo! HIテンション」等に出演。2013年日本語検定1級に認定。
アメブロ:http://ameblo.jp/hidekasuzuki/
ツイッター:@leftsuzuki

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