随時更新中!レフト鈴木の日本語お笑い道場

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早いものでもう夏も終わりですが、皆さんはいかがお過ごしでしたか?僕は今年の夏は芸人仲間と旅行に行ったり、夫婦で花火を見に行ったり、夏らしいことがたくさんできた気がします。もちろん、本業の方もおろそかにはしていませんよ!ライブにも多数出演して、腕もしっかり磨いていました。

遊びに仕事に忙しくしていたために今年のお盆は帰省できませんでしたが、数年前の夏は地元でちょっとした同窓会があったので、僕も帰省して参加しました。同級生に会うのは久しぶりだったので、みんなで楽しくお酒を飲んだりしていたのですが、その中でヤンキー風の友達二人がこんな会話をしていたのを覚えています。

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友人A「なあ、なあ、知ってる?フグって毒持ってんだよ。で、ヤバ イことにさ、致死量食ったら...死ぬらしいよ」
友人B「え...マジかよ?」

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僕はこれを聞いていて、「いや、致死量なんだから死ぬの当たり前だろう!Bの方も『マジかよ』って何だよ!『当たり前だろ!』ってツッコめよ!」とツッコみたくなってしまいましたが、二人共ちょっと見た目が怖かったので心の中に留めました。

皆さんにもかけがえのないお友達がいらっしゃると思いますが、そんな友達とケンカしてしまった時や、落ち込んでいる友達を励ましたい時等に、ありきたりなセリフではなく、難しい言葉を使えたら、より一層仲が深まるのではないでしょうか?

それでは前回に引き続き、いってみましょう!「大事な場面で難しい言葉を使ってみよう!~友情編~」

~友達と仲直りする時~

「なあ、ケンジ。そんなに怒るなよ。俺ら二人は水魚の交わり(すいぎょのまじわり)じゃねえか」

「水魚の交わり」とは「水を離れれば魚は死んでしまうように、切っても切れないほど親密な関係」という意味で、元々は中国の『三国志』から来ている言葉です。

男同士のケンカの原因なんてほとんどは些細なことです。昔の青春漫画よろしく、川原で気の済むまで殴り合って、その後二人して草むらに仰向けに寝転がった状態でこのセリフを言えば、きっと元の仲の良い二人に戻れるはずです。

「殴り合ってケガしたくないなぁ」とか、「草むらって虫とかいそうだから寝転がるのはちょっと嫌だなぁ」とか思う方はLINEで送りましょう。

~落ち込んでいる友達を励ます時~

「アケミ、男に振られたくらいでいつまでもくよくよするのはやめようよ。そんなのさっさと笑殺(しょうさつ)して、次の男見つけよう!」

「笑殺」とは「笑って問題にしないこと」という意味の言葉です。また、「人を大いに笑わせること」という意味でも使われます。

女性同士の友情も美しいものですよね。男に振られた女友達が泣いていたら、この言葉を使って励ましてあげてください。そして、その男の愚痴をとことん聞いてあげましょう。

「アケミの良さが分からないなんて本当にあいつは見る目がない」とか、「私が男だったら絶対アケミを振ったりしないのに」とか言ってあげたら更に良いですね。

ただ、そんなことを言って励ましていた女の子の方が一ヶ月後くらいにその男と付き合っていたりするから、女性とは恐ろしいものです。あくまで僕の偏見ですが。

~上京する友人を送り出す時~

「ミュージシャン目指すって臍を固めた(ほぞをかためた)お前はすげえよ。すぐに成功しなくても諦めんなよ!点滴穿石(てんてきせんせき)の精神で頑張れよな!」

「臍を固める」とは「決意を固める」「覚悟を決める」といった意味の言葉で、「臍」とは「へそ」のこと。そして「点滴穿石」とは「水滴も同じ位置に落ち続ければいつかは石に穴をあけることができるように、小さな力でも積み重なればいずれ大きな力となる」という意味の言葉です。

夢を目指して上京するというのは、やはり地方出身の方からしたら一大事ですよね。成功するまで二度と地元には戻って来ないくらいの覚悟で夢を目指すわけですから、その決意を固めた友人を気持ち良く送り出してあげましょう。

また、もしその友人が夢破れて帰って来た時も、「また違う目標見つければいいじゃん!ミュージシャンになる夢なんて笑殺しちまえよ!」と言ってあげれば、きっと違う夢に向かってまた頑張れるはずです。

そして、そんな友人が今度は「俺、お笑い芸人になる夢ができたから、もう一回上京するわ!」とか、「EXILEに入りたいから、また上京するわ!」なんて言い出しても、同じセリフで送り出してあげましょう。

恐らく見送りをしてくれる友人の数は一回目と比べて減っているでしょうけど。

友達は一生の宝物です。今回紹介した言葉を、皆さんもご自分のお友達に使ってみてくださいね。僕も次に里帰りした時には友達に使ってみたいと思います。

ただ、僕の場合は、「おい、お前いつになったらテレビ出るんだよ?本当に点滴穿石の精神で頑張ってんのか?」と叱咤激励される側かもしれませんが。

レフト鈴木

1987年埼玉県生まれ。千葉大学卒業。お笑いトリオ「くりおね」ツッコミ担当(ワタナベエンターテインメント所属)。フジテレビ「日本語探Qバラエティクイズ それマジ!?ニッポン」、テレビ朝日「GURIGURIくりぃむ」、チバテレビ「Girl’s Pop’n Party」「おはYo! HIテンション」等に出演。2013年日本語検定1級に認定。
アメブロ:http://ameblo.jp/hidekasuzuki/
ツイッター:@leftsuzuki

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