吉元由美「いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で」


「いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で」

吉元由美著 きれい・ねっと発行

当法人の理事で、作詞家・作家の吉元由美氏の新刊をご紹介します。Jupiterをはじめ、数多くの名曲を生み出してきた吉元由美氏が紡ぐ珠玉の言葉たち。言葉の持つ力、詩の素晴らしさを改めて教えられました。言葉ひとつひとつが胸の奥まで響き渡ります。生まれてきたこと、愛し合えること、生きていること、分かち合えること、その奇跡が愛おしく思えます。


吉元由美氏からのメッセージ

最後、自分はどうありたいか。 自分にそう問いかけたときに、「最後は詩人で終わりたい」と思いました。なぜ詩人だったのか。その理由は自分でもわかりません。直感でそう思ったのですから、心から望んでいることなのだと思います。詩を読む人が少なくなったこの時代ですが、時代に逆らってみます。魂が望んでいることに、素直でありたいのです。

自分の本当の声は、声楽のポジションで発せられる声だと何かの本で読みました。声楽の発声は、トレーニングしないとできません。同じように、自分の本当の言葉は自分自身を深めていったところにある。表層の言葉ではないのです。それを作品として仕上げていく。ここに面白さがありました。詩が私たちから遠くなったのではなく、私たちが詩から遠ざかってしまった。それは、自分の声に耳を傾けることを忘れてしまったからではないかと思います。 自分の言葉と共に生きる。私にとって、詩は人生という長い旅の途上で綴る日記であり、生きるということを探求していく水先案内人なのです。




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