本多正識:著、石黒圭:監修 KADOKAWA発行
当法人の審議委員で、国立国語研究所・総合研究大学院大学日本語言語科学コース・一橋大学大学院言語社会研究科の石黒圭教授の監修した新刊をご紹介します。
あなたは、「キミってけっこう字が上手なんだね」と言われるのと「キミって案外字が上手なんだね」と言われるのでは、どちらが嬉しいですか?
「けっこう」のほうが、プラスの印象を受けないでしょうか?
このように、同じような意味合いの副詞でも、選び方や使い方によって、心がほっこりすることもあれば、深く傷つくこともあります。
「品詞のゴミ箱」ともいわれ、わかりにくく地味だと思われがちな副詞。しかし普段私たちは、驚くほどたくさんの副詞を使っています。そして実は、その副詞が普段のコミュニケーションの鍵をなにげに握っているのです。
本書はそんな副詞の言葉を、かわいいニャンコの写真とそれにマッチするキャッチコピーで癒され笑いながら自然と増やし、コミュニケーション能力をUPすることができる語彙辞典です。
著者は、吉本総合芸能学院(NSC)の「伝説の講師」とよばれ、長年漫才などのネタづくりに携わってきた言葉のスペシャリスト・本多正識先生 。さらに国立国語研究所教授の日本語学者・石黒圭先生を監修に迎え、説得力のある内容となっています。
「やっぱり」「本当に」「ぜんぜん」などよく使う副詞から、「あながち」「いささか」「くしくも」など覚えておくと便利な副詞や「知らんけど」「地味に」など若者の間でよく使われている副詞まで、幅広く豊富な副詞をニャンコでクスッと笑いながら身につけ、日本語のおもしろさをあらためてる実感することのできる1冊です。