山口仲美「男が『よよよよよよ』と泣いていたー日本語は感情オノマトペが面白い」


男が「よよよよよよ」と泣いていた
日本語は感情オノマトペが面白い

山口仲美著 光文社新書発行

当法人の理事で、埼玉大学名誉教授の山口仲美氏の新刊をご紹介します。



男が人前で声をあげて泣くのが魅力的な時代があった!
「にふぶ」「ほやほや」「にっこら」と笑っていた日本人

現代人の常識をくつがえす「泣く」「笑う」オノマトペ
――その歴史と謎と豊かさに迫る!


「ワンワン」「ホーホケキョ」などの動物の声や「ガタガタ」「ドッカーン」などの物音、あるいは「ひらひら」「ぐにゃぐにゃ」などの物事の状態や様子を写す言葉をオノマトペという。このオノマトペを、日本人はこよなく愛してきた歴史がある。この本では、日本人の泣く声(「おんおん」「わっ」など)や泣く様子(「ほろほろ」「さめざめ」など)、笑う声(「ワッハハ」「ヘヘヘ」など)や笑う様子(「にっこり」「にたにた」など)を表わすオノマトペに焦点をしぼり、歴史の糸を手繰り寄せる。「ウェラウェラ」「ツブツブ」「ホヤホヤ」など予想外のオノマトペが続出、そこに潜む日本人の認識の仕方や時代性まで追究する。オノマトペ研究の第一人者による、斬新な日本語の歴史。

目次
    第1章
    男が「よよ」と泣いていた――男と女の泣き声の歴史
    第2章
    男は「はらはら」女は「さめざめ」――泣く様子の歴史
    第3章
    男が「ほほ」と笑っていた――笑い声の歴史
    第4章
    戦場の「どっ」と笑い――集団の笑い声の歴史
    第5章
    「にこにこ」対「にやにや」――笑顔の歴史
    第6章
    笑い声「ゑらゑら」の系譜
    第7章
    不審な笑い声「きやうきやう」と「きうきう」
    第8章
    日本語オノマトペの力



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