


2016年8月
「大事な場面で難しい言葉を使ってみよう!~恋愛編~」


先日、平成28年度第1回日本語検定の合否結果が出ましたね!受検された皆さんはもうチェックされましたか?もちろん僕も発表当日にしっかりチェックしました。二度目の1級認定を目指して受検した今回、私レフト鈴木の結果は...惜しくも準認定でした!またも一歩届きませんでした。前回は不合格だったので、それよりは良い結果ですが、それでも悔しい!個人カルテも届いたので得点率を確認してみましたが、なんと総合の得点率は79.8%でした。(合格ラインは80%)。今回はあと0.2%に泣いたので、次こそは認定をいただけるように、また一から勉強し直して頑張りたいと思います!
話は変わりますが、先日ある飲食店で食事をしていたら、隣のテーブルで会社の同僚同士だと思われる男性二人が何やら言い争っている声が聞こえてきました。
いや、なるほどな、じゃないだろ!絶対今意味分かってなかっただろ!さっきまでの勢いどこいったんだよ!?と、思わずツッコんでしまいそうになりました。ちなみに「粉骨砕身」は「力の限り努力し、懸命に働くこと」、「敢為邁往」は「障害や困難に屈せず、目標に向かってまっしぐらに進んでいくこと」という意味の四字熟語です。難しい言葉は時として相手を黙らせる力を持っているんだなと思いました。
この出来事にヒントをもらい、僕も今回から新シリーズをスタートさせることにしました。誰しも生きていると、絶対に失敗できない大事な場面というのが必ず何度か訪れるものですが、そんな時に難しい言葉を使って、ビシッと一言言うことができれば、先の例のように、案外うまくいくと思うのです!そんなわけで、今回は夏真っ盛りということもあって、恋愛における大事な場面で使える、難しい言葉というのを考えてみました。題して「大事な場面で難しい言葉を使ってみよう!~恋愛編~」
~気になる相手をデートに誘いたい時~
「忘憂之物」とは「不安を忘れられる物」という意味で、「お酒」のことを指します。
つまりこのセリフは「これから一緒にお酒飲まない?」ということを言っているんです。この方が「お酒」とストレートに言うよりも、相手が「ん?何それ?」と、興味を持ってくれる可能性大です!お酒を酌み交わしながらじっくり関係を深めていきましょう。
~思いを告白したい時~
「摩頂放踵」とは「頭の先からかかとまですり減らすほど、自分を顧みず、他人のために努力すること」という意味の言葉です。「摩」はすり減らすこと、「頂」は頭の先、「放」はそこに至ること、「踵」はかかと、をそれぞれ表しています。
つまりこのセリフは「君のためなら僕は全身がすり減るほど我が身を犠牲にして努力するよ!付き合ってください!」という意味になります。男らしくてカッコイイ告白ですね。きっと相手も首を縦に振ってくれるはずです!
~プロポーズしたい時~
「傾城傾国」とは「君主が夢中になって、国を滅ぼしてしまうほどの美女」という意味で、中国の故事から生まれた言葉。昨年の第2回日本語検定の1級でも出題されました。そして「鴛鴦の契り」とは「仲睦まじい夫婦関係を結ぶこと」という意味です。ちなみに「鴛鴦」とは「おしどり」のことで、雄と雌がいつも寄り添っていることから、仲の良い夫婦の象徴として使われます。「おしどり夫婦」ってよく言いますよね。
つまりこのセリフは「君のような絶世の美女に出会うことはもう二度とない!僕と結婚して仲の良い夫婦になってください!」といった意味になります。実にオシャレで知的でロマンチックなプロポーズですよね。これを途中で間違えずに最後まで言えたら、ほぼ成功間違いなしです!
今回は恋愛で使える難しい言葉を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?僕はもう既婚者なので当然使う場面はありませんが、夏は恋をするにはうってつけの季節。皆さんも良かったら試してみてくださいね!ただし、これらのセリフを使って万一うまくいかなかったとしても、僕は一切責任を負いませんので悪しからず...。
- レフト鈴木
- 1987年埼玉県生まれ。千葉大学卒業。お笑いトリオ「くりおね」ツッコミ担当(ワタナベエンターテインメント所属)。フジテレビ「日本語探Qバラエティクイズ それマジ!?ニッポン」、テレビ朝日「GURIGURIくりぃむ」、チバテレビ「Girl’s Pop’n Party」「おはYo! HIテンション」等に出演。2013年日本語検定1級に認定。
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