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先生方の声 教育現場での活用事例

保育園・幼稚園・小学校中学校塾高等学校専門学校短大・大学

中学校

小林 優 先生

自ら取り組み,生活で実感できる日本語検定

このような声が聞こえてきました。「自分の日本語の力を知りたい。」「社会の中で一番必要なのは日本語の力だと思う。」生徒達が日本語の力の必要性を日常生活の中で感じていることがひしひしと伝わってきました。そんなとき「日本語検定」の存在を知り,生徒達に紹介しました。想像以上に多くの生徒が検定に興味を示し,挑戦したいという強い思いをもったようでした。そこで,昨年度より「日本語検定」を実施しています。検定の日まで,敬語や語彙をはじめ,質問をしにくる生徒も多く,検定は授業の中では扱いきれない「ことば」の学習を補ってくれるものであるように感じました。

本校では,検定を2 回行いましたが,1 回目に5 級,4 級を受検した生徒の多くが,2 回目には1 つ上の級や3 級に挑戦しており,合格を自信とし,自分の力を伸ばすことに一生懸命になっている姿が見られました。教わるとなると抵抗を感じることも多いことばの学習が,自分から楽しく取り組め,身についたことが生活の中で実感できることが「日本語検定」のよさであると感じています。

塩谷 和明 先生

国語力のスタンダード

国語の授業で,生徒がつまずくのが,文法であり,敬語です。授業だけでは,なかなか定着させることが難しい分野です。「日本語検定」は,その欠けている部分を補うだけでなく,日本語全般に関する正しい知識を身につけるのにぴったりです。受検用の問題集も大変よく錬られています。特に,「○×速解問題集」は,クイズとしても使えるので,授業で活用しています。本校では,学校で受検(準会場受検)するのではなく,あえて一般会場で受検をさせています。理由としては,より緊張感のある場所で受検することで,将来の入試に役立てたいと考えているからです。生徒に,「先生,何級持っているの。」とよく聞かれるので,私自身も1級にチャレンジして合格しました。自ら受検したことが,生徒に問題の傾向や力を入れて学習すべきポイントを指導するのに役立っています。これからも,「国語力のスタンダード」を身につけられる検定として活用していきたいです。

小坂 吏香 先生

国際社会で活躍するためには、まず日本語を

本校は、県内唯一の公立の併設型中高一貫教育校で、「国際社会でリーダーとして活躍できる人材」の育成を目指し、言語活動の充実を研究テーマに掲げて、確かな学力と豊かな人間性を養う教育の推進に努めています。確かな学力の基礎となるのは国語の力であり、それを培うために日々の実践を行っています。日本語を正しく使えるということは、自らの思考及びその深化を助け、他者とのコミュニケーションを支える重要な要素であることを、授業ではもちろんのことですが、あらゆる機会を捉えて発信しています。

語彙力を高めるために、授業前に実施している「豊府タイム」(朝読書+英国数の学習時間)で、毎朝10 分間、語彙や文法、慣用表現等の基礎学習トレーニングを地道に積み重ねています。また、自主的に力をつけようとする姿勢を育てたいと、検定試験への挑戦を推奨しており、希望者による土曜日の学習講座「土曜寺子屋」でも、各種検定対策の講座を設定しています。生徒たちは互いに、競争意識と「皆で合格しよう」という仲間意識を持って、学習に励んでいます。

日本語検定は、日頃の取り組みの成果を測ることのできる有効な手段の一つです。特に、受検した生徒はバランスの良い日本語力を身につける大切さを実感しています。また、実生活のさまざまな場面で経験する6分野であるので、これからも「国際社会で活躍するためには、まずは日本語を正しく使えることが重要である」と発信しながら、日本語検定に向けて頑張らせたいと思っています。

山田 利恵子 先生

言葉の力

自分の思いやおかれている状況をきちんと言葉で伝えることができたなら,もっと友達とわかり合えるだろうに。子どもたちの生活を見ていると,そんなことを思うことがあります。子どもたちが幸せに生きていくために,言葉の力を育てること,それが,私の学年づくり,授業づくりの根っことなっています。

日本語検定は,敬語,文法,語彙,言葉の意味,表記,漢字の領域からなり,問題は,家庭,学校生活で子どもたちの身近に起こりうる場面を想定したものになっています。だから,検定を通し,子どもたちは,楽しみながら正しく美しい日本語を学び,実際に使えるようになると思います。受検をした生徒は,「間違って使っている言葉があることがわかった。これを機会に,言葉を正しく使えるようになりたい」と話しました。自分の言葉を見直すきっかけとなったようです。

正しく美しい日本語を知ることは,子どもたちの言葉を変えていくことになるでしょう。

川口 珠美 先生

「日本語検定」には,学力向上や自己啓発を目的として,平成20年度第2回検定から挑戦しています。「団体受検したくてもなかなか人数が集まらない」という悩みがありますが,「語検」は10名以上で団体受検が可能というのも本校にとってはうれしいことです。

受検した生徒は,本検定に出題される6つの領域のうち,特に「敬語」の学習にかなり苦戦していました。授業で敬語を学習するのが3年生ということもあって,特に1・2年生の受検者には難しかったようです。問題の解答解説と類似問題の解き直しをくり返して克服しました。しかし,生徒はわからないことこそ意欲的に取り組んでいました。子どもたちの言葉に関する関心や意識の高さを感じます。

漢字や語彙だけにとどまらず,日本語の総合的な力をつけることができる「語検」は中学生にとっても取り組みがいがあり,魅力的な検定試験として本校にも根付きそうです。

不破 修 先生

真の「伝え合う力」を

パソコンや携帯電話の普及により,今の生徒たちは多くの人と気軽にコミュニケーションをとることができるようになりました。しかし,現実の彼らを見ると,語彙が乏しく,むしろコミュニケーション能力が弱くなっているのではないかと感じることがたびたびあります。言葉が多くの人とコミュニケーションを深める手段であることを考えれば,今こそ「正しい日本語」「美しい日本語」を見つめ直す必要があると強く感じます。

新学習指導要領では,様々な学習活動を行う上で,説明・批評・討論といった言語活動を重視しています。日本語検定は,生徒にとって,その言語活動の基盤である日本語の学習を幅広く見直し,定着度を確認することができます。日本語の力を伸ばすことで,真の「伝え合う力」を磨くことを期待しています。

高田 正城 先生

言葉がこころをひらく

人間は人と人との関係の中でしか生きることが出来ません。「仏教精神による女子教育」を建学の精神とする本校では、その人間関係が希薄になりつつある現代を生き抜いていく女性に課せられた最大のテーマが、「真のコミュニケーション能力を身に付けること」であると考えています。

例えば将来の子育てにおいて、正しい知識や感性を子どもに伝えることはとても重要なことです。しかしながら過剰な情報が氾濫し、人を傷つけることに無頓着な言動が飛び交う現代社会の中でそれを全うするためには、「人として美しく生きてほしい」という親の純粋な、透き通った願いと共にそれを正しく伝えるための言葉の存在が何よりも大切なのだと思います。

各種ある国語関係の検定の中で、本校が日本語検定を採択した理由はまさにそこにあります。語検では、6つの領域から幅広く出題されます。例えば漢字だけ突出した知識を誇っても、他分野とのバランスが取れていなければ合格できない点が語検の難関でもあり、何よりの特長と言える点ではないでしょうか。だからこそ合格(認定)の価値も高くなるのだと思います。本校では、選択科目の中に語検の対応講座を設定し、毎年より多くの受検者、合格者が出るよう取り組んでいます。正しい知識に裏打ちされた本物の言葉こそが、人のこころの扉をひらくものという願いをこめて……。

中條 宏 先生

成長の機会としての日本語検定

本校では、ずっと日本語検定を活用しております。中1から高2までの生徒が、4級から始まって3 級、2 級と上ってゆく中で、日本語への知的関心が旺盛になり、国語力の確実なアップにも繋がっています。

このたび(平成23 年度)、1級合格者(高1・木原清香さん)を出すことができました。彼女は「時事通信社賞・最優秀賞」を受賞し、さらに3名(2級で高1生2名・中3生1名)が「時事通信社賞・優秀賞」を受賞、団体表彰では本校が「日本語検定委員会特別賞」をいただきました。

大阪桐蔭中学校・高等学校には、「毎日課題」というシステムがあります。主に英語・数学の指定範囲を自主的に学習し、問題に解答して、さらに解答例と照らし合わせて自己添削したノートを、授業のある日は必ず毎日続けて提出。各クラス担任によってチェックを受けてすぐに返却というものです。着実に力がついてゆきます。

木原さんの1級合格という快挙の背景には、この毎日課題方式を応用した、努力研鑽があります。毎日毎日、コツコツと彼女は朝一番に「日本語検定1級対策ノート」の自主提出を続けました。頭が下がります。それは大阪桐蔭の学習のありかたの一つの象徴であったと言えます。彼女は、そうして自分に克ち、難関を突破したのです。

成長には、「真似る」「競う」「挑む」「認められる」の四大要素が不可欠と聞きます。日本語検定には、それらが全て揃っているのです。成長の機会を与えていただいて感謝しております。

和田 聡一郎 先生

生活に根づく言葉の学習

本校では5 年ほど前から,国語科主催で検定の全員受検を行っています。平成21 年4 月当初に,2,3 年生が「日本語検定」を採択し,11 月の検定に向けて取り組みを始めました。

全体の取り組みとして,毎日終礼前の10 分間,全員で問題集を繰り返し解きました。また終礼後,部活動のない生徒は,更に1時間追加して自習をしました。

わずかな時間の積み重ねでしたが,変化が現れました。生徒たちの言葉に対する意識が,普段の生活の中に感じられたのです。自分の言葉遣いがおかしくないか,生徒自身が確認 するようになったのです。確かに目的として資格取得があります。しかし日頃の生活の中での敬語の使い方や,漢字力が相応についてきたようで,「総合的な日本語力」を身につけ させたい私たちの思いが叶ったように感じました。

今後もこの検定受検を継続し,生徒たちが卒業する頃には,生活に根づいた,社会に通用する日本語力を身につけさせたいと思っています。

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