先生方の声 教育現場での活用事例

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秋山達也先生

“先生”と呼ばれる人に正しい日本語を

「正しい日本語を使っているのか不安」「敬語を意識すると舌を噛む」という声が学生からあがります。教員採用試験に向けての面接・模擬授業の練習をしている時のことです。教壇に立つことを意識する時期が近づくにつれ,自分の使っている日本語に対する不安は高まるようです。もちろん,学生はレポートを書いている自分に語彙が不足していることに気づき,正しい敬語が使えないことも分かっています。でも,それは漠然としたもの。本当のところどの程度の日本語運用能力であるのかを知りません。だからこそ不安なのです。

語検では,自分の日本語運用能力の程度を学生に自覚してもらうことができます。特定の領域に限定せず総合的な力を測る点が優れています。大学での「日本語表現基礎」「国語」等の授業では語検の教材をテキストに使い,検定を受検することを勧めます。教壇に立って将来“先生”と呼ばれる人は,正しい日本語で子どもたちに接してもらいたいと思います。

矢崎良明先生

言語力育成と学習意欲に効果

本校では,土曜日に「土曜寺子屋教室」を実施していて,その一貫として「日本語教室」を開催し,「日本語検定」に向けての学習を行っています。秋に実施される「検定日」に向けて,1学期と2学期に1回ずつ,検定を受検するしないを問わず参加できる「日本語教室」を開催しています。今の子どもたちは,文章を読み取る力や,正しい言葉で表現する力が不足しています。新しい学習指導要領では,言語力育成のために,「言語活動の充実」が各教科に求められています。その中核となるのが「国語」であり,日本語検定に取り組むことは,言語力の育成に大いに役立つことと実感しています。また,学校の国語の授業をさらに発展的に意欲をもって学習したい児童にとっては,よい学習の場であり,挑戦の場でもあります。言語力育成の観点と,学習の意欲の観点から今後も「日本語検定」を実施していきたいと考えています。

星野典子先生

言葉は人なり

作新学院中等部では3年の選択教科に「国語表現」という授業があり,小論文や文法等の言語事項を中心に授業を展開しています。3年生ですので当然ながら高校入試も意識の中に入れていますが,最近の都道府県の入試の言語事項を見てみますと敬語を扱っているところが増えてきているように思います。

社会に出て人柄を判断されるのはまず身だしなみと言葉遣いではないかと思います。国語の教師をしているせいか,最近の言葉の乱れは気になっていました。テレビを見ていても「全然いい」とか「ここから見れる」などと出演者が話したりするとそれだけでチャンネルを変えたくなってしまいます。

机上の国語の勉強が社会に出て役に立つためには,単に知識として詰め込むのではなく,その場面に応じて使えなければ意味がありません。日本語検定を授業に取り入れようと考えたのは他の検定よりもより広い領域で日本語を考えていて偏りがないこと,社会に出たときに即役に立つと思ったからです。

平成20年度はまず4級に全員がチャレンジしました。国語表現の時間に領域別に過去問を使って学習し検定に臨んだところ80パーセントの合格率で団体最優秀賞をいただきました。今年度はさらに上を目指し全員が3級を受検しました。

この検定を通して教師としても新たな言葉の発見ができたり,知識を得たり,生徒と一緒に勉強させていただきました。 言葉は変遷していくものではありますが,現代の若者の言葉を聞いているとあまりにも省略されすぎてこのままでは日本語は退化してしまうのではないかと心配になります。語彙が豊富ならば感じ方も思考もきめこまやかになり人間も豊かになると思います。「言葉は人なり。」日本語検定を通して日本語にもっと関心を持ってもらえたらと思います。そして,言葉を大切にできる生徒を育てていきたいです。

和田聡一郎先生

生活に根づく言葉の学習

本校では5 年ほど前から,国語科主催で検定の全員受検を行っています。平成21 年4 月当初に,2,3 年生が「日本語検定」を採択し,11 月の検定に向けて取り組みを始めました。

全体の取り組みとして,毎日終礼前の10 分間,全員で問題集を繰り返し解きました。また終礼後,部活動のない生徒は,更に1時間追加して自習をしました。

わずかな時間の積み重ねでしたが,変化が現れました。生徒たちの言葉に対する意識が,普段の生活の中に感じられたのです。自分の言葉遣いがおかしくないか,生徒自身が確認 するようになったのです。確かに目的として資格取得があります。しかし日頃の生活の中での敬語の使い方や,漢字力が相応についてきたようで,「総合的な日本語力」を身につけ させたい私たちの思いが叶ったように感じました。

今後もこの検定受検を継続し,生徒たちが卒業する頃には,生活に根づいた,社会に通用する日本語力を身につけさせたいと思っています。

土井悦代先生

松商日本語検定事始め

本校は,隣接する島根県立大学松江キャンパス,松江市立湖南中学校との間で三者連携事業を進めており,その一環で相互に資格試験の受検機会の提供をしています。昨年度は,本校生徒は松江キャンパスで受検しました。平成21年度には,日本語検定を授業で取り組むことにしたため,本校も準会場申請をしました。

日本語検定に取り組んだ目的は,生徒にビジネスマナーとしての日本語表現の力を身につけさせることにあります。そのため日本語力を総合的に判断できる日本語検定受検を決めました。受検に向けての勉強法としては,不足しがちな語彙力は演習問題を作成し,検定前に練習できるように計画しました。また定期試験との進度調整をし,生徒が本気で取り組めるように促しました。さらに身につけた日本語力を反映できるように,様々な表現活動をおこない,各種の作品募集にも応募しました。以上のように日本語検定を活用し,役立てています。

塩谷和明先生

国語力のスタンダード

国語の授業で,生徒がつまずくのが,文法であり,敬語です。授業だけでは,なかなか定着させることが難しい分野です。「日本語検定」は,その欠けている部分を補うだけでなく,日本語全般に関する正しい知識を身につけるのにぴったりです。受検用の問題集も大変よく錬られています。特に,「○×速解問題集」は,クイズとしても使えるので,授業で活用しています。本校では,学校で受検(準会場受検)するのではなく,あえて一般会場で受検をさせています。理由としては,より緊張感のある場所で受検することで,将来の入試に役立てたいと考えているからです。生徒に,「先生,何級持っているの。」とよく聞かれるので,私自身も1級にチャレンジして合格しました。自ら受検したことが,生徒に問題の傾向や力を入れて学習すべきポイントを指導するのに役立っています。これからも,「国語力のスタンダード」を身につけられる検定として活用していきたいです。

有沢俊太郎先生

大学生の国語力のバロメーター 教師即戦力の国語の力

上越教育大学は,主に小中学校の教員を目指す学生が集う大学です。昨今はどの都道府県も教員採用試験が難しくて,なかなかストレートで合格することができません。そんな中でも,本学は毎年かなりの数の合格者を出すことができています。都道府県によって採用試験の倍率が異なるので単純な比較はできませんが,合格者に共通して見られるのは,一定の国語力を持っていることです。

他者の発言を的確に理解する力,自分の考えを過不足なく表現できる力,これらはいずれも言葉を取り巻くさまざまな要因が根底をなしています。そのような前提から,私たちは,「日本語検定」に着目しました。検定は,漢字や語彙,文法といった知識の面だけではなく,状況や場面に応じた言葉・敬語の適切な使用といった運用の面にも目配りがされています。こうした検定を通じて,本学では大学生に高い国語力を身につけて欲しいと思っているのです。受検者は年を追うごとに増え,今では全学の半数をこえるまでになりました。

高田明洋先生

日本語のスキルアップを目指して

本校では,実社会で役に立つ日本語の正しい使い方や基本的な知識を身に付けさせるために,「日本語検定」を団体受験しています。「国語基礎」の授業で『ステップアップ日本語講座中級』(日本語検定委員会編)を使用していることも理由の一つです。

「国語基礎」は,正答解説の際,クイズ感覚で盛り上がる科目の一つで,各々の生徒が楽しみながら意欲的に取り組んでいます。「日本語検定」直前には希望者を対象として過去問の演習をし,実力アップを図っています。

「先生,次の検定試験はいつ?」「結果はいつわかるの?」「次は3級を受けるから。」受検後,様々な反応があります。

現在は希望者のみの受検ですが,最終目標は学校単位での受検です。日常生活のあらゆる場面で役に立つ知識と能力を一人でも多くの生徒に身に付けさせたいと考えています。

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