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先生方の声 教育現場での活用事例

保育園・幼稚園・小学校中学校塾高等学校専門学校短大・大学

高等学校

高田 明洋 先生

日本語のスキルアップを目指して

本校では,実社会で役に立つ日本語の正しい使い方や基本的な知識を身に付けさせるために,「日本語検定」を団体受験しています。「国語基礎」の授業で『ステップアップ日本語講座中級』(日本語検定委員会編)を使用していることも理由の一つです。

「国語基礎」は,正答解説の際,クイズ感覚で盛り上がる科目の一つで,各々の生徒が楽しみながら意欲的に取り組んでいます。「日本語検定」直前には希望者を対象として過去問の演習をし,実力アップを図っています。

「先生,次の検定試験はいつ?」「結果はいつわかるの?」「次は3級を受けるから。」受検後,様々な反応があります。

現在は希望者のみの受検ですが,最終目標は学校単位での受検です。日常生活のあらゆる場面で役に立つ知識と能力を一人でも多くの生徒に身に付けさせたいと考えています。

田代 浩和 先生

日本語検定の導入にあたって

本校は学園内に3大学を併せ持ち,1学年が15クラス前後の大規模校です。毎年,大学進学者の半数近くが学園内の大学に進学しています。国公立や私立の難関大学を目指し卒業式前後まで受験勉強に取り組む生徒がいる一方で,内部進学は10月に合格が決定してしまいます。そこで,大学と協議をして内部進学生のために日本語検定を導入し,3年生の秋に受検してもらうことにしました。学外から特別講師の先生を招き,5回の特別講義を行った後に受検しますが,試験も含めて費用は全て学校で賄っています。

大学進学後,あるいは社会人になった後においても,正しく美しい日本語が使えるということは大変大事なことです。いくら良いアイデアや思想を持っていても,日本語を正しく使えなければ正確には伝わりません。数学や英語などの教科の勉強も非常に重要ですが,理系文系にかかわらず日本語の運用能力をつけてあげることは,高等学校としての使命と考えています。

高月 賢太郎 先生

和の集大成 日本語

国際化が叫ばれる今日,かえって日本の伝統的文化が注目されています。本校では,全国に先駆けて「茶道」を正課に取り入れ,全生徒が「茶道」を通じて「和の心」を学んでいます。

本校は,普通科・服飾科学科・商業科・看護科と幅広い分野で生徒が学んでいます。進路も大学進学から就職と,さまざまです。

我々が思考する際に不可欠なものに,言語があります。また周囲の人々とのコミュニケーションを図る場合にも言語は不可欠です。

日本語は,敬語表現が豊かで美しい言語です。正しく使うことで,敬意を表したり,自分の立場さえも相手に伝えることもできます。

語彙を増やし,他の表現や言い回しを覚えることで,周囲とのトラブルも減少します。

豊かな言語表現こそ,「和の心」の集大成と考え,自らが学び,自らを高め,希望の進路を掴む為に,「日本語検定」へのチャレンジを応援しています。

津田 美津子 先生

日本語検定を導入する意義と今後の可能性

「国際化」という言葉を聞いて,何を想像されますか。大学受験で外国語学部を受験する生徒は,必ずと言って良いほど練習していく想定試問である「国際化」。本校の指導では,「まずは私たち自身が日本文化のことについて理解を深めることが重要です」としています。しかしながら,留学生を多く輩出し,海外国公立大学への指定校推薦枠までを擁する本校において,実際のところ日本史の授業以外で日本文化について学習する機会が少ないことは問題なのでは・・・と思い日本語検定の導入を決めました。文化を形作る「ことば」を深く知ることは,文化を知ることにつながる,そして,自国の文化の良さを新たに発見することにつながると考えます。導入に際しては,教員も生徒と同じように学習することを条件にしました。もちろん,私も現在問題集で勉強中です。

「ことば」の乱れは生活の乱れにつながるという発表は数多くなされています。しかし,その因果関係を修正しようという取組みについてはいかがなものでしょうか。相手に与える印象はもちろんのこと,自分の考えていることを的確に表現することができない若年層が多くなっていることは,今後の日本に対する警告です。日本経済団体連合会が2007年2月に公表した「新卒者選考時重視するポイント」では,「コミュニケーション能力」が最重要項目となっており,学校名は上から22番目の項目となっていることは大変興味深いことです。コミュニケーションの基本は,状況に応じた表現です。ことばを知らない人は,表現する道具を多く持ちあわせていない不利な状況であることは言うまでもありません。

日本語検定を導入することによって,その最も効果が上がると期待していることは,生徒一人ひとりの表現力が豊かになることで,人としての深みや温かみが生まれてくることにあります。もちろん,検定ですから取得する級にこだわる生徒もいるでしょう。しかし,それは実は先で述べた目的に近づくための手段に過ぎません。本校では,このような観点のもとで教員が共通の認識を抱くことができており,今後の教育活動がより一層向上すると確信しています。

補足ですが,新卒者選考時に重視するポイントの第2番目に重要とされている項目は「チャレンジ精神」です。まずは学校自らの姿勢を生徒に見せるところから始まると私は考えます。

松永 健一 先生

「いつでもどこでも心伝わる言葉を」-いま,福岡校では-

私たちと言葉との付き合いは,これからどれだけあるのでしょうか。そして,言葉は私たちにどんな「つながり」を与えてくれるのでしょうか。一度は,考えてみてください。

言葉は生きていくために必要な社会・文化・情報などの様々な知識と,私たちをつないでくれます。また,その使い方によって,より多くの人と心を通い合わせることができます。この正しい言葉とその使い方には,私たちの人生をよりハッピーに導いてくれる魔法の力があります。では,「どうすれば手に入るか」という方法は誰でも知りたくなります。そこで,5W1Hを使って考えてみたいと思います。

この「どうすれば,正しい言葉とその使い方が手に入るか」はHowの部分ですが,Howには「ハッピーになりたい」という理由が含まれます。つまりWhyです。このWhyがあるから,Howが必要になります。ではWho,When,What,Whereを入れて整理してみると,「人生をよりハッピーなものしていく為に,私たちはいま正しい言葉とその使い方を学校で学ぶ」ということになります。

この意義から,福岡校では『いつでもどこでも心伝わる言葉を』をスローガンに,その方法のひとつとして日本語検定を取り入れ,活用することにしました。

その検定指導の指針として,「チャレンジを楽しむ」,「実践の中で力をつける」を掲げ,生徒たちがいつでも,どこでも,誰からでも正しい日本語を学べる環境づくりのために,日本語は国語科でという一種の既成概念を捨て,全教職員が昨年の11月に日本語検定を受検しました。

現段階では100 名程度の希望受検ですが,3年以内には全生徒が検定にチャレンジすること,そして日常的に正しい日本語が使われるような雰囲気を学内に作ることを目指しています。その延長線上に,生徒たちが人を大切に,思いやりのある心伝わる言葉を身につけ,心豊かな人に育っていくことを期待してやみません。

二俣 潤也 先生

社会参加の前提として

「日本人だから日本語なんて簡単」。こう思っている生徒は多い。日常会話、メールのやりとり、ブログに載せる文章、テレビの視聴などで困ったことはないというわけだ。しかし、教育に携わる者の共通認識として、「生徒の日本語力は年々落ちている」というのがある。ここに最大の問題がある。つまり日本語が、生徒が日頃親しむ日本語(集団語である若者語)と、我々が期待する、いわゆる日本語に乖離してしまっているのだ。勿論、ことばとは変化するものであるから、生徒の日本語の乱れが問題だと即座に言うことはできないし、年を経るにつれ若者語から離れることも考えられる。しかし教育の目的が、社会の形成者として必要な資質を備えた国民の育成である以上、生徒を若者語に留まらせるわけにはいかず、社会で通じる日本語が使用できるよう導かなければならない。

さて、日本語検定は日本語を6領域に分けているため、教師は的確な指導ができる。また、生徒も自分の弱点を把握できるので、生徒自身が意識を持って、取り組むきっかけとなる。社会生活において必要な日本語を効率よく学習するには、最適である。

ことばとは、集団の中で通じるものである。生徒が若者語しか知らなければ、社会に出た時にコミュニケーションが十全には行われない。本学園では日本語検定を、生徒が所属するそれぞれの小集団を越えて、社会と関わりを持ち、その中で自己を実現するために必要な検定と捉えている。

平田 義隆 先生

ウィステリア科での取り組み

本校は、普通科に加え、専門学科「ウィステリア科」を設置しています。この学科では、国際社会で活躍できる人材の育成を目標に、様々な活動に取り組んでいます。その大きな柱の1つに「日本文化の理解」があります。海外の文化を理解することも大切ですが、まずは自国である日本文化を正しく理解してほしいということから、茶道や華道のお稽古を授業に組み入れ、様々な伝統文化体験や伝統芸能鑑賞を通して日本文化を学習しています。これは言語についても同様であると考え、本学科では英語や国語の授業を重視しています。その言語活動の一環として本年度より日本語検定を受検しています。

日本人として、日本語を正しく使うことができるのは、一見当たり前のようですが、今どきの高校生は、なかなかできていないのが現状です。書かれている日本語が正しく理解でき、また正しい日本語で自分の思いを表現できることが、今の日本人に求められていると思います。戦後、ものづくりで発展してきた日本が高度情報化社会に突入し、様々な情報が大きな価値を生み出す現代社会において、言語能力の重要性はますます高まってきていると言えるでしょう。こういったことからも日本語検定の受検を視野に入れた学習活動に取り組むことは、非常に大切なことだと思っています。

日本語検定の受検が、これから社会人となる本校生徒たちの大きな財産になっていくことを願い、今後も日本語検定の実施を続けていきたいと考えています。

光江 徳尚 先生

日本語検定の取得級を,卒業単位として認定しています

単位制である本校では,平成20 年度より,「日本語検定」において取得した資格を卒業に必要とする単位数として認定することとしました。3級から1級までそれぞれ1~3単位を認定しますが,生徒の間にその認知度は確実に高まってきています。

検定に向けての指導として,必修科目として設置している国語表現Ⅰの授業や夏季休業中の集中講座において,敬語を始め対義語・類義語や四字熟語,慣用表現なども取り上げるのですが,まだまだ授業よりも個別指導に負うところが大きいです。

指導方法は,国語科からの呼びかけに応じて,前もって検定合格を目指して東京書籍の「ステップアップ日本語講座」や「公式練習問題集」などで自習している生徒に,検定日の1カ月前くらいから課題プリントを取りに来させ,提出してきたものを採点して細かく注意を書き添え,次の課題とともに返却するということを繰り返すだけのものです。そして,時おり過去問を解かせて苦手分野を把握させ,重点的に弱点の補強を図るべく分野別の課題を与えています。  

受検者数が限られているからこそ可能な方法かもしれませんが,地道に継続していこうと思っています。

矢野 下純二 先生

恵京 洋幸 先生

日本語検定を就職対策として授業に取り入れています

本校では日本語検定を工業科の生徒2,3 年生全員に受検させています。コミュニケーション能力の向上と就職内定を決めた生徒の学習意欲の維持を目的とし,学年の取り組みとして平成20 年度第2 回の検定より始めました。そして21 年度からは,その目的に就職試験対策を加え,国語の授業の年間指導計画にも検定の学習を取り入れ実施しました。3 年生は4 級,2 年生は5 級(第2 回のみ受検)に挑戦させ,段階的に上級をめざすようにしています。

具体的な指導としては,テキスト『日本語を学ぼう』の問題を解いていくことを中心に行いました。テキストは問題が領域別に分けてあるので,生徒の不得意分野を繰り返し指導するなどして,弱点の克服に努めました。

今後の課題は,多くの生徒が点数を落としている「表記」の分野をどう克服させるかということです。そして,より多くの生徒が受検を通して言葉に興味関心を持ち,身につけたことを就職試験や面接,日常生活で生かすことができたと実感させることだと考えています。

世良 美恵子 先生

日本語検定に取り組んで

本校は,単位制の通信高校で,全日制に比べれば年齢も環境も様々な生徒達が,卒業を目指して単位修得に励んでいる学校です。

日本語検定は,「国語演習」の授業の単位認定試験として年2回とも受検しています。限られたスクーリング数のため幅広い内容を網羅するのは大変ですが,生徒達は,レポートを中心に自学自習しながら,検定の合格を目指します。「国語の勉強といえば,漢字のほかは何をすればいいのかわからない。」と言っていた生徒も,日本語検定の学習を通して実生活においては敬語や文法,語彙など様々な分野の幅広い国語力が必要であることに気づき,また,自分の苦手分野も具体的にわかるので,難しいと言いつつ興味を持って学習するようになりました。通信制の性格上,生徒の学力差も大きいのですが,自分のペースで目標に向かい努力して,合格することで自信を持ち,更に上級の合格を積極的に目指すようになった彼らを目の当たりにして,日本語検定に取り組んでよかったと思っています。

星野 惠子 先生

日本語検定3級以上を目標に

初年度に準会場として申請してから,本校では「分割教室」を会場に実施してまいりましたが,22年度第2回目は希望者が60名を超し,場所を「小ホール」へ移して実施するまでになりました。今回,検定申し込み伝達時に過去問の見本を全クラスに掲示したことも希望者が増えた一因となりました。

毎回「漢検や英検より合格しやすい」という思い込みで受検する生徒も少なくありません。しかし受検後には6領域全てで合格基準を越えることの難しさと日本語の奥深さを痛感し,「次こそ」と,しっかり学習して再チャレンジする者が多く嬉しく思います。本校では日本語検定3級以上(準3級は不可)の合格者には検定取得年度の「現代文」「国語総合」「国語演習」のいずれかに2単位の増加が認められていることも励みになっています。検定日の1ヶ月前に講習会を開き,全員で問題集を解き学習の契機としています。

竹内 俊秀 先生

日本語を知り,自らの可能性を広げる

子どもたちはテレビやパソコンなどのメディアを通して,様々な現代語に触れる機会が多くあります。しかし,そのことは「正しい日本語」の理解を妨げているのが現状です。さらに,現代社会では核家族化の進行から,家族内での「言葉」の継承が困難になっています。そのような状況だからこそ,正しい日本語を学ぶ意義を強く実感しています。

本校では,中等部から高等部まで,各学年・学力に応じた受検を行っています。受検を始めてから2 年ほどになりますが,検定に対する子どもたちの意識も,大きく変化をしました。はじめは漢字の学習などが国語の勉強だと考えていた子どもたちが,敬語や表記といった社会で必要とされる分野の重要性に気付き,そのことが国語の授業においても反映されてきています。今後も「日本語検定」を通して,生徒の理解を深めたいと考えます。

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