受検者の声・推薦の声 - 社会人

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    大塚 奈瑠美 様

    平成29年度第1回日本語検定を受検して

    今回は「読売新聞社賞最優秀賞6級」を受賞でき、誠に光栄に思います。
    私が日本語検定を受検した動機は「最近の若者は正しい日本語を知らない」と一昔ほど前にメディアで騒がれていましたが、新聞やニュースを見聞きしていると、メディアの日本語こそ間違っていることが多いからです。
    私は最初は、社会人レベルの2級に挑戦しましたが、応用問題が全く解けず、不合格に終わりました。その後、基礎的なことからとことん勉強したいと思い、7級から受検し直しました。練習問題集を解き、解答と照らし合わせて、解説を読んで頭に入れていく、というやり方で勉強しました。
    受検して良かったことは、正しいつもりで使っていた敬語が実は間違いだったことに気付いたことです。日本語検定問題集の解説を読まなければ、全く気付かないままその間違った敬語を使い続けていたと思うと、私の31年の人生で何を学んできたのかと、むなしく恐ろしくなります。
    私は幼い頃から、読書は好きでしたが、小・中・高での国語の問題は、基礎的な問題しか解けなかったことを覚えております。そんな時、NHK教育テレビの「にほんごであそぼ」に出会いました。まだ言葉の意味などほとんど分からないであろう子役さんたちが体で言葉の意味を伝えようとする姿に、私は「このままではいけない」と思いました。そして3年ほど前に、そのにほんごであそぼで「ら抜き言葉」をやっているのを見て、自分の間違った日本語に気付き、日本語を基礎から見直そうと思ったのです。
    日本語にとどまらず、「言葉は人を傷付ける最たるものであると同時に、傷付いた心に元気を与える薬となるもの」であると私は思います。今までは、文法的に正しい言葉を中心に勉強してきましたが、これからもは「文法的には正しくても人間的に考えた時におかしい言葉」を見付けられるようになりたいと思っております。
    今回は本当に、素晴らしい賞をありがとうございました。

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    スターバックスコーヒージャパン株式会社 店舗勤務

    山本 萌夏 様

    日本語検定合格は、働く自信に

    日本語検定の受検案内が来たときには、多少の心配はありましたが挑戦してみたいと思いました。以前から国語は好きで、特に漢字の勉強は自分から進んで取り組むこともあり、プリントを担任の先生から頂いて勉強することもありました。

    検定問題はやはり日頃から大切にしている対人関係に必要な丁寧な言葉の言い方や、間違いやすい漢字など広い範囲からの出題でした。できたのかなという心配も少しありましたが、無事合格することができました。今までに検定というものは一度も受検することなく高校生になっていました。合格ということで、自分が認められた、やればできるんだと実感することができ、ものすごくうれしかったし大きな自信になりました。

    高校生活では、就労・就職活動の一環として、産業現場等における実習を3年間で7回も行き、3年生の実習から今の会社にお世話になりました。

    私の持ち味は、性格が明るく、何事もポジティブに考えられること、相手に合わせて会話を楽しむ事ができるところです。現在は、新入社員として気持ちの良いコミュニケーションをとることを一番大事にしています。職場の方々はみんな先輩で一番年下の身ですので、敬語や丁寧語を自然に話せるようにと意識もしています。

    何よりお店に来て頂くお客様に、気持ちよくリラックスして過ごしていただける様にと精一杯心づかいに努めています。仕事でつまずいた時、あの日本語検定で合格できた時の自信が後押ししてくれています。