社員の成長こそが会社の成長
-そのために必要な日本語力-

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株式会社ディックソリューションエンジニアリング

人事部 部長

冨塚 美幸

ディックソリューションエンジニアリング(DIC’SE)とは

 「社員にとって会社は人間形成、人格形成の場とならなければならない」。

 これは弊社経営理念の中の1つです。DIC’SEは技術サービスを提供するエンジニアの会社ですが「技術力×人間力」というフレーズを掲げて技術だけではなく人間力の向上に努めております。1984年の創業以来、技術教育と等しく社員教育や人材育成に時間をかけていることが特徴です。事業内容は社会インフラ=インターネットネットワーク、電鉄システム、電気、水環境といった社会生活で不可欠であるインフラシステムを構築しています。

日本語検定を受検する理由

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 「内定者のみなさんにすすめてみたら?」

 弊社会長のひとことで日本語検定の導入に至りました。エンジニアの会社ですが、お客様との会話、メールのやり取り、つねに【ことば】と切り離せません。人間力を掲げる会社としては、できて当然のマナーや日本語力が、年を重ねるごとに新入社員に欠如していることを代表は感じていたのです。

 技術力においては時代のニーズと変遷に応じて5年、10年先を見据えスキルアップを図りながら事業を発展させてきました、いまでもリスキリング、アップスキリングを重ねながら社員は成長しています。人間力においても、会社が大切にしていることのひとつに日本語力があるということを新入社員に知ってもらうそのきっかけとして、日本語検定を使っています。日本語検定という資格制度を知ってチャレンジしていただくことがちょっとした意識改革になれば、との思いです。もちろん、合格報奨金をお渡しするといった社内制度も充実させています。


これからの日本語力

 先日、外国人に日本語を教えて数十年という超ベテランの先生とお話する機会を得ました。その際におっしゃっていたのが「日本語検定と日本語能力検定とはまったく別もので、日本語検定は国語力が身につきますよ」という話でした。弊社で取り入れた外国人留学生向けの日本語検定実施にも良い視点ですね、との言葉をいただき、客観的にも良い取り組みかと感じております。採用面接の際にもコミュニケーションとしての日本語力を重視しており、N1取得という資格にとどまらず国語力を磨き続けてほしいと考えています。今後は日本人外国人に問わず継続的に日本語検定を受検して、自信のことばを見直し続けていく仕組みを作らなければと思います。やはり万事、継続ですから。

日本語検定とのこれから

 英検、TOEICと同じようにひとつの自己研鑽の指針としてもっと浸透するといいなと思っています。そのためには小さなところからですが、我々企業として受検を推進するといった動きを続けていきたいと感じています。何事も続けることが大事です。技術サービスを提供している会社なので専門知識や技術の向上のために不可欠としている推奨資格がたくさんありますが、日本語検定の受検を、日本語を話す者の基本と位置付けて、内定者の方に薦めすると同時に、これをきっかけに内定者のみならず、入社後も日本語に関心を持ってくれる社員が増えていけば良いなと感じています。

冨塚 美幸(とみづか みゆき)

株式会社ディックソリューションエンジニアリング  人事部 部長

大学卒業後、株式会社JALスカイ九州へ入社。旅客サービス業務、教育インストラクターを経て株式会社日本航空広報部へ出向、のちに退職。2018年にディックソリューションエンジニアリングへ入社