読者と日本語検定の学習を通して

photo

ことば倶楽部

代表

小林 壯進

 私ども「ことば倶楽部」は、名古屋市において、読書・作文を中心とした国語教室を開設いたしまして十三年になります。この間、未就学児から高校三年生まで、数多くの子供たちと一緒に国語を学んでまいりました。

 当教室は、「一人でも多く、本好きの子供を増やしたい」という願いから誕生いたしました。そして、指導の第一目標は、「自分の意見や思いを、相手に正確に伝えられる力を養おう」ということです。次の段階は、「相手の考えや想いを、正確に捉えよう」です。

 そして、小学生以下の作文では、「課題に適した内容であれば、何を書いても良い」というルールになっております。ですから、自由な発想で、思いっ切り自分の考えや思いを作文用紙にぶつけていただきます。只、中学生は高校入試作文を課題にしており、文字数や段落数などの制限が課されます。それでも、自由な発想で作文を書いていただくことには変わりはありません。

 また、高校生は、大学受験に向けた小論文対策となります。こちらも、作文とは手法や構成の違いはあるにせよ、課題の主旨に対して真摯に向き合う中にも、多様な視点・自由な思考を重視しております。

 そして、全学年に共通していることは、読み手に分かりやすい書き方をするということです。作文・小論文には、必ず読み手が存在いたします。日記や備忘録であれば、読み手は自分のみですから、どのような書き方をしても構いません。ところが、読み手が存在する以上、相手のことを考慮に入れ、分かりやすい言葉を使うのは当たり前のことです。よって、そこには「正確な日本語」が必要となります。また、会話文以外では、標準的な文語表現も必須です。

 ところが、実際には標準語と思っていた言葉がその地域特有の表現や、ことわざでは意味を曲解や誤解されていることが少なくありません。

 また、指示語や接続語を効果的に活用することにより、コンパクトで、且つシンプルな文章の作成を心掛けています。とは言え、小学生に難しい言葉を並べての指導は、却って国語を難しいものと捉えてしまいます。そこで私どもでは、読書と日本語検定の学習を通して、正しい日本語の習得に努めています。

 日本語検定の教材は識者の方々が考え抜かれた内容となっており、難しい事柄でも平易な表現で指導できるように構成されています。ですから、生徒の目線に立った内容から、子供たちもより日本語に親近感を覚えながら学習が進められます。

 「全ての学力の基は、国語力」と言われますが、ここを強化することにより、全ての教科の理解が促進することに疑いはありません。

 当教室では、今後も日本語検定の受検を更に促進することにより、より充実した国語指導、楽しみながら日本語を学べる空間を目指し、日本語検定と共に成長してまいります。

小林 壯進(こばやし たけゆき)

ことば倶楽部 代表

大学中退後、企業研修サービス会社に入社。以後、地方事務所責任者を経て、独立。
事業を通して日本語の魅力に気づかされ、2009年、名古屋にて「ことば倶楽部」を開設。
現在に至る。

ことば倶楽部 教室概要

名古屋にて、読書・作文・小論文を中心に、幼児から高三生を対象として幅広く国語指導を実践している教室。
また、読解力・思考力向上を目指し、様々なプログラムに取り組んでいる。

ホームページ http://www.kotoba-club.com