受検者の声・推薦の声 - 大学生

受検者の声

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    学習院大学大学院 人文科学研究科教育学専攻2年

    横田 朋 様

    実践ですぐに役立つのが日本語検定の魅力

    日本語検定を受検したのは、指導教授の岩﨑先生から紹介されたことがきっかけです。受検勉強の中で、日本語の奥深さに驚く一方で、もっと知りたい!と学ぶ楽しさに目覚めました。現在、講師として小学生を教えていますが、児童に対して規範に基づいた正しい言葉の指導ができるようになりました。また、敬語の使い方やメールの書き方などは、コミュニケーションの場でも役立っています。

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    北海道教育大学 旭川校 国語教育専攻3年

    清水 芳恵 様

    ことばの大切さ

    子どもにとって,学校は生活の大部分を占める重要な言語獲得の場です。当然,子どもが教師から受ける影響は大きいです。私は国語教育を専攻としていますが,専攻教科に関わらず,「ことば」を媒介として子どもを育てていく教師及びそれを目指す学生にとって,子どもの手本になる正しい日本語を使う能力は必要不可欠です。「自分の日本語は大丈夫」と思っていても,実際に他人にきちんと説明できるくらいに理解できているかというと,そうではない人が多いのではないでしょうか。私は今回,自分の日本語の力を確かめたいと思い受検しましたが,やはり理解が不十分な点も多く,改めて学んだことも多かったです。これからも勉学を重ね,次こそ1級を取得したいです。

社会で活躍されている受検者の声

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    富士通株式会社
    中央大学経済学部卒 平成28年度3月卒

    増田 孝男 氏

    私が日本語検定を受けたきっかけは教授に薦められたからです。
    正直なところ、自分自身の日本語能力についてはそれまで考えたことがなく、日常会話する上で違和感を抱いた事もありませんでした。
    しかし、薦められた事をきっかけに日本語検定の問題集を確認したところ、今まで使ってきた言葉に誤用があることや、不適切な言い回しをしていたことに気づきました。
    今後、社会人になるにあたり失礼のない言葉を使えるようになりたい。それが私の日本語検定を受ける動機でした。

    日本語検定を受け、正しい日本語を学べたことは、学生時代や就職活動のみならず、今現在の社会人としても役に立っています。

    学生時代では、目上の方にメールや電話などで連絡をする際にとても役に立ちました。日本語検定の受検勉強をする前までは、メールの文章を考えるときに知識不足から不安になり、メールを何度も確認し、失礼な言葉を使っていないか調べてから送信していました。これはとても時間を使いましたし、なによりメールをするのがとても億劫でした。しかし、日本語検定で学んだあとではそういった不安を払拭することができ、積極的に連絡ができるようになりました。

    また、就職活動では面接で気持ちに余裕ができました。おそらく日本語検定を受検していなければ、限定された言葉遣いや言い回しで面接の受け答えがとても固いものとなってしまっていたと思います。 しかし、日本語検定で学んでいたおかげで、面接では日本語が綺麗だと褒めていただけることが何度かありました。正しい日本語を、自信を持って使えることは不安の多い就職活動において心強い味方になると思います。

    そして、今、社会人として仕事に大いに役立っています。

    まず上司への「報連相」です。「報連相」自体は意識をすれば取り組める事なのですが、上司へお願い事をしなくてはいけないなど、少し礼儀作法に気をつけなればいけない場面に多く遭遇します。私は少し心配が過ぎる性格なため、日本語検定を学ばずに、こういった場面に巡り会ったら、おそらく慎重に言葉を選ぼうとして、伝えなければならないことを伝えられずにいたかもしれません。ですが、私はどのように伝えれば失礼でないのかを日本語検定を通じて学ぶ事ができているため、そのようなことにならず済んでいます。それどころが積極的な「報連相」が取れ、人から喜ばれることもありました。

    次に人柄を評価してもらえる場面にも出会いました。

    日本語検定を学ぶとより多くの言葉や表現を正しく学べます。そのことが、自信となり正しい日本語を積極的に使えるようになります。私は仕事をする上で一番よかったと思うのは、人を労う言葉や表現を積極的に使える事です。
    お世話になった方にお礼を表現する時や、努力する周りの人を応援する時など、社会人には人を労う機会が多く存在します。その際に正しい日本語を知る事は、知識不足によるブレーキがなく、機会を逃さず労いの言葉をかける事ができます。これは自己満足のつもりでしたが、そこを人柄の良さだと評価してくださる方もいました。

    正しい日本語を使える事は、失礼のない振る舞いができるだけではなく、相手に喜ばれることも多くあると実感することができました。
    今後多くの人と関わる上で、日本語検定で学べた知識は大切にしていきたいと思います。

就職活動をされる皆さんへ - 推薦の声

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    読売新聞東京本社
    前人事部次長(現販売企画調査部長)

    原田 康久 氏

    就活と日本語力

    期せずして人事部に異動し,学生から送られて来た膨大なエントリーシートに初めて目を通した日の衝撃を,忘れられずにいる。虎の巻でもあるのか,判で押したように似通った自己PR。書いた本人の魅力がまるで伝わらない空疎な言葉の連なり――。慌てて書店に駆け込んで,就活コーナーに山積みされた大量のマニュアル本を見つけて,また驚いた。少なくとも日本の企業に就職したいなら,日本語力ほど重要なものはない。エントリーシートでも面接でも,自分をPRする媒介として日本語には頼らざるを得ないからだ。

    日本語力とは,文才とか文章力とは違う。自分の思いを正確に相手へ伝える技術のことだ。そこには読む人への配慮も含まれる。就活では,仲間うちだけで伝わる言葉や,マニュアルのお仕着せ表現ではなく,自分の言葉で思いを伝えるスキルが求められる。日本語力はまさに,厳しい就職戦線を勝ち抜く武器なのだ。

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    株式会社時事通信社 総務局人事部長

    皆川 毅 氏

    確かな日本語力は全てのビジネスパーソンのベーシックスキル

    企業の採用担当者が今,人材の選考に際して特に重視しているのが「コミュニケーション能力」です。自分の意思 をできるだけ正確に伝え,相手の話す内容をできるだけ正 確に認識する力です。社外からの情報収集,企画・立案プロセスでの議論,チームワークに必要な意思疎通など,仕事上のさまざまな場面で「コミュニケーション能力」は欠かせません。

    日本語を使いこなす力を磨くことは,現代の企業人にとって大変重要なコミュニケーション能力を向上させることにつながります。どのような業種に進むにしても,こうした能力は社会人として生きていく上での基礎となり,将来にわたって自らを支える糧となってくれるでしょう。

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    リコー販売株式会社 人材開発本部
    人材開発センター 人材育成推進室室長

    滝本 和重 氏

    企業の品格は言葉遣いから

    企業間の取引では相互の価値提供によるWin ― Winの関係を目指さなければ信頼関係につながりません。そのためには,各社の価値提供能力を高めることが重要になります。

    企業間価値提供の最前線は個人であり,その個人を見てその会社の価値提供能力をはかります。企業は個人の価値提供スキルを向上させることが課題であり,向上のための努力は多く実施されています。しかし,信頼関係を結ぶために必要なものは,価値提供のスキルだけではありません。社会人としての立振舞である基本行動やコミュニケーションスキルが,その会社の持つ品格としての重要な評価要件になります。

    品格を表す基本は言葉遣いで,正しい日本語の上に提案スキルを積み上げて信頼関係を築くことが重要であると考えています。若手からベテランまで,自分磨きのベースとして活用できる「日本語検定」に期待しています。

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    テンプスタッフ株式会社
    代表取締役社長

    篠原 欣子 氏

    見直したい,自国の文化としての日本語

    日本語は世界一美しく,また難しい言葉です。我が国独自の文化である和歌や俳句にも表れているように,日本の四季が人々の感情を豊かにし,その表現方法としての日本語も繊細な語彙を持つようになりました。このように魅力的な日本語は,今後も残していかなければならない大切な文化です。

    当社では,派遣スタッフの登録時に,ビジネスの経験を測るスキルチェックを行います。その際に実務経験同様に重視するのが,敬語を始めとしたビジネスマナーです。

    雇用形態や国籍,性別などダイバーシティが進んだ今日,言葉を介したコミュニケーションは欠かすことができません。派遣先で周囲との信頼関係を築く第一歩が言葉なのです。

    日本語は奥深く複雑ではありますが,このような時代だからこそ,改めて日本人である我々が日本語を見つめなおす必要性を実感しています。自国の文化として,またコミュニケーション強化を図るためにも,社会人が改めて日本語を学ぶ上で,「日本語検定」はますます重要になっていくのではないでしょうか。

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    時事通信出版局
    『教員養成セミナー』編集長

    戸田 由美 氏

    子どもたちの心に響く「日本語」を話す教師に

    「次のうち,慣用句の使い方として誤っているものを選べ」「次のうち,敬語の用法として正しいものを選べ」。一見すると「日本語検定」の問題のようですが,これらは教員採用試験の科目「一般教養」で出題される国語常識です。また,愛媛県では平成23年度試験から,1次選考における加点制度の対象に「日本語検定1級合格者」を掲げています。教師を目指す皆さんにとっては,「日本語検定」のための勉強が,すなわち採用試験対策にもなるという訳です。

    でも,採用試験でいい点数を取るためだけに勉強するのは,何とも寂しい限りではありませんか。子どもたちは,教師の言葉掛け一つで,俄然,学習意欲を向上させることも多いのです。これから教師を目指す皆さんには,子どもたちの心に響く「日本語」を話す教師であってほしい-そのためにも,まずは「日本語検定」で自身の「日本語」に磨きをかけてください!