私が日本語検定を受けたきっかけは教授に薦められたからです。
正直なところ、自分自身の日本語能力についてはそれまで考えたことがなく、日常会話する上で違和感を抱いた事もありませんでした。
しかし、薦められた事をきっかけに日本語検定の問題集を確認したところ、今まで使ってきた言葉に誤用があることや、不適切な言い回しをしていたことに気づきました。
今後、社会人になるにあたり失礼のない言葉を使えるようになりたい。それが私の日本語検定を受ける動機でした。
日本語検定を受け、正しい日本語を学べたことは、学生時代や就職活動のみならず、今現在の社会人としても役に立っています。
学生時代では、目上の方にメールや電話などで連絡をする際にとても役に立ちました。日本語検定の受検勉強をする前までは、メールの文章を考えるときに知識不足から不安になり、メールを何度も確認し、失礼な言葉を使っていないか調べてから送信していました。これはとても時間を使いましたし、なによりメールをするのがとても億劫でした。しかし、日本語検定で学んだあとではそういった不安を払拭することができ、積極的に連絡ができるようになりました。
また、就職活動では面接で気持ちに余裕ができました。おそらく日本語検定を受検していなければ、限定された言葉遣いや言い回しで面接の受け答えがとても固いものとなってしまっていたと思います。 しかし、日本語検定で学んでいたおかげで、面接では日本語が綺麗だと褒めていただけることが何度かありました。正しい日本語を、自信を持って使えることは不安の多い就職活動において心強い味方になると思います。
そして、今、社会人として仕事に大いに役立っています。
まず上司への「報連相」です。「報連相」自体は意識をすれば取り組める事なのですが、上司へお願い事をしなくてはいけないなど、少し礼儀作法に気をつけなればいけない場面に多く遭遇します。私は少し心配が過ぎる性格なため、日本語検定を学ばずに、こういった場面に巡り会ったら、おそらく慎重に言葉を選ぼうとして、伝えなければならないことを伝えられずにいたかもしれません。ですが、私はどのように伝えれば失礼でないのかを日本語検定を通じて学ぶ事ができているため、そのようなことにならず済んでいます。それどころが積極的な「報連相」が取れ、人から喜ばれることもありました。
次に人柄を評価してもらえる場面にも出会いました。
日本語検定を学ぶとより多くの言葉や表現を正しく学べます。そのことが、自信となり正しい日本語を積極的に使えるようになります。私は仕事をする上で一番よかったと思うのは、人を労う言葉や表現を積極的に使える事です。
お世話になった方にお礼を表現する時や、努力する周りの人を応援する時など、社会人には人を労う機会が多く存在します。その際に正しい日本語を知る事は、知識不足によるブレーキがなく、機会を逃さず労いの言葉をかける事ができます。これは自己満足のつもりでしたが、そこを人柄の良さだと評価してくださる方もいました。
正しい日本語を使える事は、失礼のない振る舞いができるだけではなく、相手に喜ばれることも多くあると実感することができました。
今後多くの人と関わる上で、日本語検定で学べた知識は大切にしていきたいと思います。