このたびは、文部科学大臣賞にぼくの作品をえらんでくださり、ありがとうございます。すばらしい賞をいただき、とてもうれしく思います。
ぼくは今、お父さんの仕事のかん係で、インドネシアのジャカルタでくらしています。こちらでの生活もやく2年がたち、インドネシアの文化をたくさん学ぶことができました。いのりの時間に流れる放送や、相手の手をおでこにつけるあいさつ、美しいそめ物のでんとうぎじゅつ、みん族楽きやおどりのパフォーマンスなど、びっくりすることや感動することがたくさんありました。
今ぼくが通っている学校は、50カ国い上の国々から来た生とたちがいるインターナショナルスクールです。友だちは、それぞれちがった母国語や習かんや考え方を持っていて、一しょにいると、おもしろいことが色々おこります。たとえば、昼食にめずらしい食べ物を持って来たり、たん生日や新年のいわい方がちがったりします。サッカーのワールドカップの時は、おたがいの国をおうえんし合いました。それから、ラマダンというイスラム教のだん食の時には、友だちのしゅう教をそん重して、飲食をしない友だちをケアしたりもします。
世界の生活や文化を知れば知るほど、それまであたり前だったことが、実は日本ならではのユニークなものだったと気づくことができました。作文に書いた「いただきます」という言葉もそのひとつです。また、日本語の中には、“MOTTAINAI” “KAWAII” “SAMURAI” など、世界で使われるようになったものもあります。これらの言葉は、外国語にやくすことができません。そこにこめられている感かくやせい神が、日本のオリジナルのもので、世界からひょうかされています。
ぼくは、日本人らしい考え方や感じ方があると知ってから、日本文化や日本語を大切に思う気持ちが強くなりました。これからも日本人としてほこりを持って、いつか世界で活やくできる人になりたいです。