突然ですが、ここで問題! この自己紹介の中には適切でないものが5つあります。どれでしょうか?
シンキングタイム、スタート! チチチチチチチチ……終了! 正解はこちらです。
どれもこれも、よく見聞きするものばかり。おそらく違和感を覚えない人が多いのではないでしょうか。②は、アナウンサーになったばかりの頃に先輩から教わり、とても驚いたことを覚えています。
日本テレビに入社してから6年10ヶ月、アナウンサーとしてさまざまな番組に携わってきました。退社後は、テレビ以外にも活動の場を広げ、タレント、ラジオパーソナリティ、ナレーター、MC、スポーツキャスター、ライターなどをしています。また、アナウンススクールでアナウンサー志望の大学生に指導をしたり、SNSやセルフプロデュースについての講師も務めています。去年7月からは、ショートムービープラットフォーム・TikTokで「上田まりえの日本語教室」という教育コンテンツを始めました。1回1語、気になる日本語について15秒から60秒の動画を投稿しています。多種多様な業務内容ではありますが、すべてに共通しているのは「伝える」ということです。話すことを生業として13年目、書くことは6年目。どちらも道半ばではありますが、「伝わる」ことを目指して言葉を紡いでいます。正しさだけにとらわれていても、正しく伝わらないことがあるのが、日本語の難しいところなのです。
このコラムでは、アナウンサー時代の経験からタレントとして活動をする中で「いま気になる言葉」についてとり上げていきます。ただ正しいことを伝えるのではなく、読者のみなさんと一緒に考える機会にしたいと考えていますので、ご意見や感想、質問などもお待ちしています。
それでは、正しい自己紹介をして、このコラムを締めくくりたいと思います。
上田まりえ
タレント、日本語検定委員会 審議委員
1986年9月29日、鳥取県境港市生まれ。2009年、専修大学文学部日本語日本文学科卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。2016年1月末に退社し、タレントに転身。現在は、タレント、ラジオパーソナリティ、ナレーター、MC、スポーツキャスター、ライターなど幅広く活動中。また、アナウンススクールとSNS・セルフプロデュースについての講師も務める。2019年、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程1年制コース修了。
2021年7月14日には「知らなきゃ恥ずかしい!? 日本語ドリル」(祥伝社黄金文庫)を上梓。