随時更新中!レフト鈴木の日本語お笑い道場

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 今年もあと僅かですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?僕達くりおねは年末年始のオーディションラッシュの真っ只中で、ありがたいことに忙しくさせていただいています。そのせいにする訳ではないのですが、ここのところ僕個人、はたまたくりおねの近況について、このコラムであまりお話しできていなかったなぁということに気づきました。なので、今回は色々とまとめてご報告させていただきたいと思います!


1.M-1グランプリの戦績
 すっかり報告するのを忘れていましたが、今年のM-1グランプリは残念ながら去年と同じく2回戦で敗退してしまいました。このコラムで「今年こそはM-1頑張ります!」と書いていたのに結果をお知らせしていなかったので、読者の中に「決勝戦にくりおねが出るのでは!?」と期待してくれていた方が、万が一いらっしゃいましたら申し訳ないです。もちろん決勝戦はテレビでしっかりとチェックしました。漫才は年々レベルが上がっていて、決勝戦で戦っていた方々は本当にかっこ良くて尊敬してしまいます。僕達も読者の皆さんにカッコイイ姿を見せられるように頑張りたいと思います!


2.日本語検定1級受検結果
 続いてのご報告は、昨年11月に行われた平成29年度第2回日本語検定の結果です。前回のこのコラムでもお話ししたように、私レフト鈴木は3度目の認定を目指し、1級を受検してきました。そしてその結果は…
 無事合格しました!ありがとうございます!しかも、個人カルテを確認したところ、なんと今回は総合の得点率が自己最高となる、90.6%であったことが分かりました。いや~、初の90%台ということで喜びも一入です。
 前回も少しお話ししましたが、やはり一番の勝因は「慣れ」だと思います。例えば問題を読む時に、知らない語句があったとしても、慌てずに良く見れば意味が推測できたりすることが多々ありますので。もしこれから受検を考えている方がいらっしゃったら、オススメの勉強法は、まずはとにかく過去問を一通り解いてみて、自分なりに傾向をつかんでみることです。そうすればどんな形式の問題が出るか、どんな語句が出るか、ある程度予想がつくので勉強もしやすくなると思います。
 そして過去問を解く時はできるだけ本番と同じ環境で臨んだ方が良いと思います。僕は時間もきっちり1時間に設定し、参考書等も一切見ずに解いていました。そうすることで時間配分等のコツも掴めてくると思います。
 もちろん僕もまだまだ勉強し続けますよ!次なる目標はもちろん得点率100%での合格です!このコラムを通じて一緒に頑張りましょう!


3.父親になりました!
 これはタイトルにある通りです。なんと!2017年11月3日、第一子となる、長男が産まれました!そうなんです。レフト鈴木が父親になったんです!いや~、このコラムが始まってから3年が経とうとしていますが、まさかこのようなご報告ができるとは思っていませんでした。
 11月2日の深夜、もうそろそろ寝ようかとベッドに入りかけていたところに、里帰り出産に備えて帰省中の妻から電話がかかってきました。こんな時間にどうしたのだろうかと思い電話に出ると、「破水した」とのこと。予定日まではまだ10日以上あったため、完全に油断していた僕は、家で一人絵に描いたようにオロオロしてしまいました。そして「あれ?破水してから出産までってどれくらいかかるの?すぐに陣痛来たりするのかな?」と不安になり、すぐにスマホで「破水 時間」と調べてみると、どうやら人によってその辺りはまちまちのようで、場合によっては20時間以上かかることもあるそうなのです。これは長期戦も覚悟しなければいけないぞと思いましたが、僕は翌日の昼に事務所にネタ見せをしに行かなければならなかったので、とりあえず相方の二人に連絡を入れ、病院から事務所へ直行できるようにネタの衣装の支度をしました。深夜だったため電車も出ていなかったので、始発電車で病院に向かいました。すると電車の中で妻から一通のLINEが届きました。そこにはなんと「産まれちゃった」の文字が!
 ええ!?もう!?まだ病院まで1時間近くあるんですけど!全然間に合わなかった!でも無事産まれてくれて良かった!ありがとう!
 と、何だか様々な気持ちが一気に湧き上がって来ましたが、もちろんそこは電車の中なので平然とした顔で座っていました。そしてその後僕は病院に到着し、妻と子供に会うことができました。初めて対面した息子は、小さな手足をもぞもぞと必死に動かしていて、そこには確かに一つの「生命」があるのだと、はっきりと感じることができました。出産に立ち会えなかったのは少し残念ではありましたが、そんなことよりも、母子ともに健康でお産を終えることができて本当に良かったと胸をなでおろすと同時に、妻と息子の頑張りに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいでした。
 そこへ看護師さんが
 「じゃあ、これからママは血圧測りますので、良かったら赤ちゃん抱っこしますか?廊下に椅子がありますので」
 と僕に言ってくれました。そして僕は抱っこの仕方を教わり廊下の椅子に座りました。看護師さんも気を利かせてくれたのか、僕と息子を二人きりにしてくれ、改めて産まれたばかりの息子を抱き抱えていると、息子が「うぇーん!」と泣き始めました。それを見た僕は
 「きっとこの子も必死なんだろうな。突然この世に産まれてきて、訳が分からないだろうけれど、それでも必死に生きようとしているんだろうな」
 と思い、何だか僕の方までホロリと涙が出てきてしまいました。そしてまた更に大きな声で「うぇーん!!!」と泣く息子を見て、
 「そうか。お前も頑張っているんだな。俺も頑張るからな!」
 と声をかけました。すると妻の血圧を測り終わったようで、看護師さんにまた病室へ促されました。そしてドアを開けると、中にいた別の看護師さんと妻が何故かすごくビックリした顔をしているのです。「ん?どうしたのかな?」と思っていると、その看護師さんに
 「あの、赤ちゃんすごく泣いていましたね。産まれた時と同じくらい泣いていましたよ」
 と言われ、
 「え!?そうなの!?立ち会ってないから基準が分かんなかったけど、それと同じくらい泣いていたの?ていうか、俺のこと嫌だったからとかじゃないよね?だとしたら『俺も頑張るからな!』とか言っていたの、すごく恥ずかしいんですけど!」と叫びたくなるのをぐっとこらえていました。そして一日でも早く息子に、僕の顔と名前だけでも覚えて家に帰ってきてもらいたいなぁと思いました。
 息子はその後5日間の入院を経て退院したものの、今はまだ妻の実家で暮らしているため、週に一度くらいしか会えていませんが、会うたびに少しずつ成長していく我が子を見守るのはとても楽しいです。これからは家族のためにも、お笑いのお仕事をしっかりと頑張っていかなければ!もちろん、このコラムも!


 今回はいつもとは違い、私事を色々とご報告させていただきました。まだまだ芸人としても父親としても未熟な僕ですが、どうか暖かい目で見守ってやってください。それでは、僕達くりおねにとって、そして皆さんにとって、そしてそして鈴木家にとって2018年が素晴らしい年になりますように。今年も宜しくお願いします!

レフト鈴木

1987年埼玉県生まれ。千葉大学卒業。お笑いトリオ「くりおね」ツッコミ担当(ワタナベエンターテインメント所属)。フジテレビ「日本語探Qバラエティクイズ それマジ!?ニッポン」、テレビ朝日「GURIGURIくりぃむ」「『ぷっ』すま」、TBS「有吉ジャポン」、チバテレ「Girl’s Pop’n Party」「おはYo! HIテンション」等に出演。日本語検定1級に過去3回認定。
アメーバブログ:http://ameblo.jp/hidekasuzuki/
ツイッター:@leftsuzuki
ユーチューブ:https://www.youtube.com/channel/UCLBQrhXN7UsOA2V50oTCqMg

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